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日室の鎌祭り

期日:8月27日
場所:七尾市江泊町日室 【地図】

平成4年10月9日「能登の諏訪祭りの鎌打ち神事」の一つとして石川県無形民俗文化財に指定された。
毎年8月27日に七尾市江泊町日室の諏訪神社では風鎮祭(かぜしずめまつり)が斎行されている。神事に続いて、当元(とうもと)が神社神域のタブノキに雄鎌と雌鎌の二挺の鎌を打ち込むもとから、一般的には「日室の鎌祭り」と称される。
8月に入ると、その年の宮当番に当たった村人が七尾の鍛冶屋に例年のとおり一対の鎌を制作を依頼する。
25日には、当元をはじめとして各戸の当主らは大地主神社へ出向き、日室から持参した大榊にでき上がった一対の鎌を結えて神前に供え修祓いを受ける。
鎌祭りで修祓いを受けた一対の鎌は、榊に結えられたまま日室へ持ち帰えられるが、こうした一連の儀礼を称して「権現迎え(けんげんむかえ)」といい、権現迎えを終えると鎌には神霊が宿り、神聖なものになるとされている。
当日、日室へ到着すると、鎌を結えた榊は、直ちに「作十郎の堂」奥庭に安置される。作十郎家が日室に住まいしていた頃は、同家が奉斎していたが、同家離村後は村の有志や青年団員らによって三日二晩奉斎されるようになった。
さらに近年では、通夜はされずに堂跡の奥に安置される形にかわった。

 
8月27日までに、村総出で日室の集落を見下ろす山頂に鎮座する諏訪神社参堂の草刈や、祭典の諸準備が整えられる。祭礼当日、鎌を結えた榊を奉持した作十郎家の分家筋に当たる当元を先頭に、村人たちはは山頂の拝殿へ向かう。
鎌の榊は拝殿奥中央に立てられ、神職が鎌の榊、鏡饌、参列者の順に修祓いを行い、大祓詞(おおはらえのことば)に続いて祝詞を奉上する。
昭和29年には拝殿が建てられるまでは、こうした祭典は神域前にゴザを敷き、露座で行われる習わしたっだ。
次いで、神職は、拝殿前に用意された湯立釜(ゆだてのかま)の湯にススキの祓串(はらえぐし)を浸し、堂内外の参列者を祓った後、玉串を奉奠して祭典が終わる。
祭典の後、神職は榊から二挺の鎌を外して当元に渡すと、当元は拝殿背後の神域のタブノキの幹に山仕事用のナタの背で雄鎌、雌鎌の順に打ち込む。一対の鎌が幹に打ち込まれると、一同は御神酒を下ろして戴き、諏訪祭りを終える。